こんにちは!Bellevue Wed編集部です。
挙式の際に必ずと言っていいほど登場する演出であるムービー。オープニングムービーやプロフィールムービーなど、結婚式で登場するムービーはゲストの心に残る大切な演出のひとつ。
いざ取り掛かろうと思っても「何から準備すればいいの?」「自作ってどうやってするの?」とハードルが高く、悩むことが多いですよね。webで調べても一般的な情報しか出てこず参考にならず困っていませんか?
そんな皆様にこの記事では、結婚式で使用するムービーについて徹底解説いたします。自作?外注?オープニングムービーとプロフィールムービーって何?なんて方でも、この記事を読めば ”ムービーを使用するにあたって、どんな準備をして、これから何をすべきか” が明確になります。最高のムービーで、感動と笑顔を届ける素敵な挙式を彩りましょう!
今までご依頼頂いたお客様のリアルな問い合わせ内容も盛り込んでいるので必見です
基礎知識編
結婚式で使用されるムービーの種類
結婚式でのムービー使用本数は平均2〜3本。定番のものから最近の流行りまで、挙式で使われるムービーの種類を解説します!
1.【オープニングムービー】
もはや流さない人はいない、というほど皆さん必ず使用するのがオープニングムービー。披露宴の冒頭で新郎・新婦の入場を最高潮に盛り上げる大切な役割を担います!長さはだいたい1分〜2分程度で長すぎないのがポイント。BGMは明るく、疾走感のあるものをチョイスされる方がほとんど。
中には披露宴の注意事項をオープニングムービーにしたり、映画予告風のエンタメ系や、前撮りでロケ撮影した映像を使われる方もいらっしゃいます!
オープニングムービーはとにかく盛り上がればOK!
2.【プロフィールムービー】
こちらもほとんどの方が流されます。新郎新婦それぞれの生い立ちや、出会い・交際の思い出を紹介するムービー。一般的にお色直しや中座の際など、披露宴の中盤に流され、幼少期からの写真や、二人の馴れ初めをゲストに共有するために使われます。感動的なシーンや楽しい思い出を振り返ることで、ゲストとの一体感が生まれます。
プロフィールムービーはだいたい30枚 ~ 40枚(5分前後)がちょうどいい長さ!
3.【サプライズムービー】
新郎から新婦へ、新婦から新郎へ、またはゲストから新郎新婦へといったパターンで、親や友人、関係者からの結婚祝いのメッセージが含まれるムービーです。送る相手にバレないように、こっそり動画を撮影して編集するのが一番苦労しますが、実際に流した際の驚く顔はさらに披露宴を盛り上げること間違いなしの演出です。
また余興を頼まれた方がメッセージムービーを作成するケースもあります。新郎新婦のどちらかがサプライズムービーを考えている場合は、余興の方と被らないように注意する必要があります。
自分の結婚式の時に、私と妻がお互いにサプライズムービーを作ってました。そういうパターンもあります。笑
4.【バックストーリームービー】
最近、少しずつ見られるようになってきた演出です。最後の両親への手紙の際に使用する、家族との思い出や生い立ちを中心にしたムービー。手紙を読んでいる時に背景で流すパターンや、手紙を読む前に雰囲気作りのために流すパターンが主流です。こちらのムービーを使用する場合は、プロフィールムービーを中高生以降やゲストとの思い出を中心に構成すると被りが少なく、より演出が際立ちます!
写真や動画だけではなく、手紙の内容を字幕をつけて投影するパターンなど様々あります。
5.【エンドロールムービー】
こちらももはや定番の演出。式の締めくくりの際に流れるムービーです。最近の主流は当日の様子を撮影し、それをそのままエンドロールで流す”撮って出し”と呼ばれる形式。リアルタイムで当日の様子を振り返れる点と、ゲスト自身も映っていることから全員が最後まで楽しく見れるのが特徴です。
他には、参列者の名前を投影したり、それぞれにメッセージを添えるパターンなんかがあります。
撮って出しは演出としては最高ですが、金額も最高に高いです。笑
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ムービー作成時の落とし穴
自作、外注を問わずムービーの作成には気をつけないといけない落とし穴が沢山あります!知らないと当日上映できない!という最悪の事態も…
会場やプランナーからの説明はありますが、専門的でなかなか理解が難しいため必要な予備知識として抑えておきましょう!
1.【アスペクト比】

アスペクト比とは画面の縦横比のことです。ムービー制作時に式場からアスペクト比を必ず指定されるのですが、それは「式場で投影されるスクリーンの画面の縦横比(アスペクト比)と、制作するムービーの縦横比を合わせてね」ということです。
分かりやすい例で言うと、tiktokやinstagramのリールのような縦長のアスペクト比で動画を作成したものを、式場のスクリーンに投影すると左右や上下に余白が出ます。これがアスペクト比が合っていない状態です。つまり、制作する動画と式場のスクリーンのアスペクト比を合わせることで、画面いっぱいに投影される映像が出来るわけです。
主流は16:9ですが、式場によっては4:3のところもありますので必ず確認が必要です。
外注の際は業者に絶対にアスペクト比を伝えてくれよな!(何も言わなければ業者の99.9%は16:9で作ります)
2.【DVD形式】

式場の投影方法がDVD持ち込みの場合、”DVD規格が何か”を必ずチェックしましょう。DVD規格というのは簡単に言えば”DVDの種類”です。DVD-R、DVD-RW、Blu-rayなどが主にありますが、ほとんどの式場は“DVD-R”指定です。ご自身でDVDを購入して焼く場合は、電気屋さんなどで「結婚式でムービーを流したくて、DVD-Rを探してるんです〜」と伝えれば100%店員さんが教えてくれます。
- DVD-R :一度しかDVDに記録できない (基本的にDVD持ち込みの場合はコレ)
- DVD-RW:何度でも記録を書き直しできる 要は再利用ができるDVD
- Blu-Ray :みなさんご存知、高画質で再生ができる媒体
ちなみにBlu-ray対応している式場はほぼありません。これまで対応した超高級ホテルや有名な式場でもDVD-R指定でした。(式場の再生機器がBlu-ray対応していない)
3.【セーフティゾーン】

セーフティゾーンとは”画面の中心から約8割を使って、外側2割は使わないでね”というものです。理由は画面ギリギリだと文字や写真が投影時に見切れる可能性があるからです!シンプル!
ちなみにBlu-ray対応している式場はほぼありません。これまで対応した超高級ホテルや有名な式場でもDVD-R指定でした。
4.【書き出し形式】

データ上で動画を作成し、動画をそのままDVDに書き込んでも式場では上映できません。あくまで作成した動画はPCや携帯で再生できる形式であり、DVDに書き込んでもDVDプレイヤーでは再生できない形式だからです。
作成した動画をDVDプレーヤーが認識できる形式にするというワンクッションが必要になります。作成した動画をDVDで認識できるようにする処理を”オーサリング”と呼びます。自作でDVD作成をする方は「動画を作ったから完成〜!あとはDVDに焼くだけ〜」となりがちなので、このオーサリング処理を必ず行いましょう。
式場によってはDVDではなくデータを渡せば流してくれるところもあります。データ渡せば再生してくれる式場には補助金あげたいレベル。
5.【BGM利用と著作権について】

市販の楽曲をムービーに使用したい場合は、勝手に音源を使うことはできません。適切な著作権処理を行う必要があります。具体的には「著作権・著作隣接権・演奏権・複製権」といった難しい権利が絡んでくるのですが、要は「楽曲作った人にちゃんと申請しな勝手に使われへんで!あ、もちろん管理しているのはJASRACやからうちにも諸々申請とかしてもらわなあきまへんで!」という感じです。(めっちゃめんどくさいですよね)
このめんどくさい大事な手続きを一括で行うのがISUMという利用申請を代行してくれる団体です。簡単にいうとブライダルコンテンツに限っての音楽利用の著作権処理を一括でしてくれます。(手続きにはきっちりお金取られます)
・ISUMは個人で申請できないため式場や業者が申請を行う
・ISUMに登録されている楽曲内であれば申請が可能 (ISUM楽曲リスト)
・式場がJASRACと包括契約している場合は、CD原盤を持参すれば音源使用が可能なケースもあり
なお厳密には、ISUMに登録されていない楽曲を使用したい場合、”楽曲リクエスト”というのができます。ただし、利用料は言い値なので5万~10万程度 + 確認に相当な日数がかかりますので現実的ではないです。
式場によって契約状況などが異なるため、ここは要確認!ISUM周りの申請費用は1曲だいたい5,000 ~ 6,000円ぐらいです。(たけーよ)

ムービー作成で困っていることがあってどこに相談しようかしら…

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準備編
使用素材(写真、動画)集め
オープニングムービー、プロフィールムービーなど種類によって必要な枚数や素材は異なりますが、主に写真とコメントの準備が必要となります。特に写真については生い立ちから準備する場合、アルバムから探したり昔のデータを掘り起こしたりする必要があるため写真準備〜選定には約1ヶ月程度期間を設けておくと安心です!
また実際の写真をスマホでデータ化する場合は、googleフォトスキャンというアプリが便利です。(無料) 光の反射や、角度補正機能がついているため昔の写真を簡単に、キレイにデータ化することができます。
コメント
プロフィールムービーの場合はコメントを考える必要があります。コメントが長すぎると視認性が下がり、せっかくのお写真に集中できなくなったり、コメントの内容が伝わりづらくなります。
そのため、コメントのベストな文字数はパッと見て自然に読める20~40文字程度がオススメです。段落については1〜2行まで。3行以上になると少し読みにくくなりますので、気をつけましょう。
「忙しい」も心を亡くすと書くので避けるべき言葉とされています。あんまり気にしすぎるとスピーチとかも堅苦しくなるので、主役の新郎新婦が良ければ気にしなくていいと思います。
スケジュール
準備〜制作期間を踏まえて、準備にかかる期間と制作にかかる期間を見据えておく必要があります。特にプロフィールムービーの準備は、新郎新婦の生い立ち写真を探したりと時間がかかります。
そこから更に制作となると、およそ2ヶ月ほどの期間を見込んでおくと安心です。(準備1ヶ月 + 制作1ヶ月)
制作について詳しくは後述しますが、業者に頼むとおよそ2〜3週間で完成します。自作ですと慣れていない方は1ヶ月近く制作期間がかかる可能性があります。いずれにしても余裕を持って、早めに動いておくことが肝心です!
外注の場合、短納期(1週間程度)での依頼となると結構な追加料金を取られます。
ムービー制作 自作編
このパートでは実際に制作する段階のお話をします。大きく分けて自作する方法と、業者に頼む外注の2パターンがあります。制作業者的にはみんな自作せずに発注して…!というのが本音ですが、このご時世無料アプリでも十分作れちゃいます。実際に制作しているプロだからこそ伝えられる、その辺りのメリット・デメリットも踏まえて解説していきます。
自作のメリット・デメリット
メリット①:費用が最低限に抑えられる
プロの業者へのムービー依頼の相場はだいたい15,000円 ~ 30,000円程度です。(撮影なども含めるともっと高額) 最大のメリットは、この費用を抑えられる点です。
無料の動画編集アプリがたくさんあるので、それらを使用すれば業者への制作依頼費用は抑えることができます。何かとお金が必要な結婚式の準備なので費用を抑えられるところは抑えたいですよね。
メリット②:思い通りにコメントや写真を使える
写真や音楽、動画など使いたい分自由に使用することができます。業者への依頼の場合はテンプレートなどが決まっており、利用写真の枚数に上限があることがほとんどですが、自作の場合はその心配はありません。
メリット③:業者とのやり取りが不要
業者に依頼する場合、打ち合わせや細かな確認作業が必要となることが多く、時間や手間がかかります。しかし、自分でムービーを制作することで、そのような煩雑なやり取りが不要になり、ストレスを感じずに制作を進められます。自分のペースで進められるため、結婚準備で忙しい新郎新婦にとっては非常に便利です。
メリット④:スキマ時間で作成ができる
スマートフォンを活用して結婚式のムービーを制作すれば、通勤時間や移動時間などのスキマ時間を有効に使うことができます。特に、無料や低価格で提供されているスマホ向けの動画編集アプリを利用すれば、どこでも手軽に編集作業が可能です。これにより、時間を効率的に使いながら、理想的なムービーを作り上げることができます。
デメリット①:プロの意見を参考にできない
個人的にはここが一番のデメリットかなと思います。やりたい構成の相談や、動画の質問などを聞けないので困ったことがあっても自分で解決できなければ、不安なまま進めることになります。(プランナー様も挙式のプロであって、動画作成のプロではないため質問に対しても一般的な回答に留まるかと思います)
デメリット②:どうしても素人感のあるムービーの仕上がりになる
今は無料アプリでもテンプレートが充実していますが、やはりプロが作成するソフトや技術と比較すると見劣りしてしまいます。特に差が出るのは、文字のフォント・切り替えや文字の細かい装飾・演出で使用するエフェクトあたりです。
デメリット③:DVDへの書き込み作業など特殊なソフトが必要になる
書き込み形式で記載している通り、作成したデータをそのままDVDに書き込みしても、式場では再生できません。(厳密にいうと書き込まれたDVDの形式が、式場のプレーヤーに対応していない)
DVDを作っていざ式場で再生確認!となった際に、再生ができないというトラブルがよくあります。式場で再生できるようなデータ処理には特殊なソフトやそのためのパソコンが必要です。自分で揃えて実施するとお金や時間もかかるので、DVD化だけ外注するというのも一つの手段です。
デメリット④:制作に時間がかかり他の挙式準備に影響が出る
慣れていない場合は自作で製作すると膨大な時間がかかります。挙式の準備はムービーだけではないため、ムービー制作に時間が取られると他にも支障が出てしまいます。コストを抑えるために自作をしたが、最終的に業者に頼むことになり時間・お金が余計にかかってしまう、という場合も少なくありません。
▼ 自作ムービーを作れる最強の無料アプリは?
無料のスマホアプリ中心に自作ムービーを作るのに最適なアプリをプロが徹底比較。アプリで実際に作った動画を交えて紹介しています↓
ムービー制作 外注編
外注はメリット・デメリットがはっきりしています。自分が流したいイメージに近いムービーを取り扱っている業者があれば、基本的には外注の方がオススメです。コストの条件さえクリアできれば、時間・クオリティ・安心感は圧倒的に外注に軍配が上がります。
外注のメリット・デメリット
メリット①:クオリティの高い映像が作成できる
プロフェッショナルな機材や編集ソフトを駆使し、経験豊富なスタッフが手掛けるため、ムービー全体の演出や画質、音質のどれをとっても仕上がりが高い水準になります。編集ソフト自体高価なものを使用していたり、エフェクト作成に有料の素材を使っていたりと提供できる品質に大きな差があります。特に大切な結婚式の思い出として、感動的で美しい映像を残したい場合には、専門業者に依頼するのが最適です。
メリット②:思い通りにコメントや写真を使える
業者に依頼する最大のメリットの一つは、すべての作業を一任できることです。忙しい新郎新婦にとって、ムービーの編集や素材選びなど、細かい作業を業者に任せられるのは大きな利点です。特に時間に余裕がない場合や、映像制作に不慣れな方にとっては、プロに丸投げすることで安心してクオリティの高いムービーを準備できます。
メリット③:構成や相談などを業者に聞くことができる
プロに依頼することで、ムービーの構成や演出について相談できます。業者の場合、サマザナパターンに対応してきていますのでイメージや要望を伝えることで最適な提案を受けることも可能です。細やかに相談したい場合は、大型の業者よりもLINEでの相談や個別のやり取りができるところがおすすめです。
デメリット①:費用がかかる
業者への依頼した際にかかる金額はだいたい15,000 ~ 30,000円程度です。もちろん撮影やオープニングムービー・プロフィールムービー複数の依頼などの場合は、さらに値段があがります。何かと結婚式はお金がかかるため、外注はどうしても費用が発生する点がデメリット。
デメリット②:業者とのやり取りが発生する
写真やコメントの送付など、業者とのやり取りは一定発生します。ただし、基本的に素材を送った後の流れは、業者から確認の映像が届く→確認ができたらDVDの発送、という程度のやり取りが一般的です。
▼ 他の花嫁に一歩差をつけるウェディングムービー
オリジナルのプロフィールムービー・オープニングムービーを取り扱っています。思い出の瞬間を美しく彩る、シンプルでおしゃれなムービーをお探しのあなたに。
まとめ
結婚式のムービーはおふたりの挙式を彩る大切な演出です。最も大切なのは「おふたりの結婚式が最高のものになる」という観点です。我々、Bellevue Wedではこの点を最も重視しムービー制作に携わっています。結婚式のムービーは、一生に一度の大切な瞬間を形に残すもの。自作・外注問わずおふたりにとって納得のいくベストな選択になるよう、世界中のカップルをサポートしていきます。
本記事がみなさんの結婚式ムービー制作の参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!